2014年3月18日火曜日

鬼門1

たまには研究の話を書いてみようと思う。

卒業研究で水生植物のフロラを始めてから,いろんな場所で似たような水生植物相の調査を続けている(メインテーマとは一応別)。
とにかくいろんな場所で水草を採集して,標本を作り,各種図鑑や標本を用いて同定を行っていく。非常に基礎的で地味な研究だが,半ば趣味として続けているようなものなので,文句も言われず気楽なものである。
しかし,いくら気楽といっても,いくつか鬼門がある。そのうちのひとつが,狭義ホタルイ属Schoenoplectusの同定である(カヤツリグサ科を専門としているわけではないので,不勉強な点があれば許してほしい,またアドバイスをいただけるとありがたい)。


特に,ホタルイ,イヌホタルイ,ミヤマホタルイ,ミチノクホタルイの同定が難しい。タイワンヤマイというものもあるらしいが,まだそれっぽいのに出会ったことがない。

まず,ホタルイとイヌホタルイを見分けられなければならない。
どちらも山地や平地の湿地や休耕田に普通の多年草で,ホタルイが卵形の小穂と,3岐する柱頭をもつのに対して,イヌホタルイは狭卵形の小穂と,2または3分岐する柱頭をもつことで区別されている(星野ほか 2011)。確かに典型的な個体を見ると,この特徴はよく当てはまり,識別が容易であることもある(ような気がする)。
しかし,標本を見ていると,しばしば中間的な株が見られる。怪しい小穂の形や,見られる柱頭のほとんどが明らかに3岐しているのにイヌホタルイと同定されている…など。うーむ。どうしたものか。単純に僕の腕の問題なんだろうか。

こうやってちまちま書いているうちに,イヌホタルイとホタルイの推定雑種であるホタルイモドキというものもあることを知る(谷城 2004)。
今日はもう遅いので,明日また調べてみよう。


つづく!!(たぶん)


引用
星野卓二・正木智美・西本眞理子. 2011. 日本カヤツリグサ科植物図譜. 平凡社, 東京.
谷城勝弘. 2004.  ホタルイとイヌホタルイの推定雑種. 植物研究雑誌 79(2): 96-100.

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